22007 JMX Rd.5 HSR KYUSHU IB-OPEN 決勝

 6月10日(日)に行われた、全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦、九州大会でのIBオープンクラス決勝の模様。

 IB2決勝の結果を受けて、ダブルエントリーの選手には気合いの入るIBオープンクラス。いわばIBの第2ヒート的な見方も出来る。コースの状態も安定してきて、ペースが上がってくることが予想される。

 選手のグリッド位置も面白い。IB2優勝者の#126木下隼(クラブヤマハレーシングチーム鷹)は、センター寄り。左隣は#29飯野俊寿(クラブヤマハ名阪レーシング)、右隣は#2小平広計(SRF三重)。対する#122稲垣佳樹(SRF Team ブルーイーグルス)は、ややイン寄りを、#7出口隼飛(Club Motoroman & 横浜創学館高校)は、木下と稲垣の中間あたりを選ぶ。少しでも前に出るために選んだグリッド位置が功を奏すか、興味津々だ。

 スターティングバーが倒れると、いち早く前に出たのは#31川上貴幸(チームアクセル)、#8小関元貴(クラブヤマハ-モトテック)、飯野らだが、1コーナーを真っ先にクリアしたのは木下隼。スリッピーな土質なので、焦らず路面をグリップさせてじわじわと加速させる方が良さそうだ。

 レース前半は木下のリードで進み、2位に出口、3位に稲垣がつける。ライディングフォームを見ていると、静かに先行する木下の後ろで激しく2位争いをする出口と稲垣という印象。

 中盤、稲垣の激しいプッシュでペースアップした出口が狙っていたサンドの右コーナー。アウト側のバンクを走行中の木下がバランスを崩した隙をついてインを刺した出口がトップへ。稲垣も続いて木下を抜き去り、出口へのプッシュを続ける。

 木下も挽回を狙ったが、「チームメイトのレディス#2益春菜の優勝に力をもらった」という出口が、前回の中国大会に次いで優勝。「タイムでは自信があった」稲垣は惜しくも2位。今回3位となった木下は「スタートがうまく出られたのに悲惨な結果でしたが、次頑張ります」と語った。

 このレースでランキングトップとなった木下だが、トップ3は1ポイントずつの接戦を展開中。状況によってはトップ10位までの選手にはチャンピオンのチャンスが有るわけで、ますますIBクラスが面白くなってきた。今後の成り行きに注目したい。

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